Eコマース
ShopifyとGoogle Analytics 4(GA4)を連携する方法
公開日
2024.11.20
ShopifyとGA4の基本概要
Shopifyは、ユーザーが商品を販売するための強力なEコマースプラットフォームとして知られています。一方、Google Analytics 4(GA4)は、Googleが提供する次世代のウェブ解析ツールで、従来のユニバーサルアナリティクスとは異なり、イベントベースのデータトラッキングに重点を置いています。
GA4は、ユーザー行動を詳細に追跡し、クロスプラットフォームでの分析を可能にするため、Eコマースビジネスにとって不可欠なツールです。特に、カート追加や購入完了といった特定のイベントを追跡することで、顧客行動の詳細を把握し、売上向上に役立てることができます。
※参考:Shopify公式ガイド
ShopifyとGA4を連携するための準備
必要なツールとアカウントの確認
連携には、以下のツールとアカウントが必要です。
- Google Analytics アカウント:GA4プロパティを作成済みであることが前提です
- Google タグマネージャー(GTM):トラッキングコードを効率的に管理するために推奨されます。
- Shopify管理者アカウント:テーマのコード編集が可能である必要があります。
詳細な準備手順についてはこちらを参考にしてください。
ShopifyでのGA4インストール手順
1. GA4トラッキングコードの取得
Google Analytics 4(GA4)のトラッキングコードを取得するには、以下の手順を実行してください。
Google Analyticsアカウントへのログイン まず、Google Analyticsにアクセスし、既存のGoogleアカウントでログインします。
新しいGA4プロパティの作成
ログイン後、左下の「管理」アイコンをクリックし、「プロパティ」列で「プロパティを作成」を選択します。 プロパティの設定画面で、ウェブサイト名、タイムゾーン、通貨などの情報を入力し、「次へ」をクリックします。データストリームの設定 プロパティ作成後、「データストリームを設定」画面が表示されます。 「ウェブ」を選択し、ウェブサイトのURLとストリーム名を入力します。 「ストリームを作成」をクリックすると、データストリームが作成されます。
測定IDの確認 データストリームの詳細画面で、「測定ID」(形式は「G-XXXXXXXXXX」)が表示されます。 この測定IDがGA4のトラッキングコードに相当します。
トラッキングコードの取得 同じ画面で、「タグの設定手順を表示」をクリックすると、トラッキングコードのスニペットが表示されます。 このコードをコピーしてShopifyに貼り付けられるように控えましょう。
※参考:Optimize Smart
2. Shopifyテーマへのコード追加
ShopifyストアにGoogle Analytics 4(GA4)を導入するには、以下の手順を実行してください。
Shopify管理画面での設定 Shopifyの管理画面にログインし、左側のメニューから「オンラインストア」>「テーマ」を選択します。 現在使用中のテーマの「アクション」ボタンをクリックし、「コードを編集」を選択します。
テーマコードへのGA4タグの追加 コードエディタで、レイアウトフォルダ内の「theme.liquid」ファイルを開きます。
</head>
タグの直前に、先ほど控えたGA4の測定IDを含むトラッキングコードを貼り付けます。 トラッキングコードは以下のようになります:<!-- Google tag (gtag.js) --> <script async src="https://www.googletagmanager.com/gtag/js?id=G-XXXXXXXXXX"></script> <script> window.dataLayer = window.dataLayer || []; function gtag(){dataLayer.push(arguments);} gtag('js', new Date()); gtag('config', 'G-XXXXXXXXXX'); </script>
G-XXXXXXXXXX
の部分は、実際の測定IDに置き換えてください。変更の保存と確認 コードを追加したら、右上の「保存」ボタンをクリックして変更を保存します。 その後、ストアの公開ページを開き、GA4が正しく動作しているかを確認します。 Google Analyticsのリアルタイムレポートで、訪問者データが反映されているかをチェックしてください。
※参考:Shopify公式ガイド
ECイベントのトラッキングと分析
カート追加や購入完了のトラッキング
GA4では、Eコマース向けにカスタマイズされたイベントトラッキングを設定することが可能です。例えば、以下のようなイベントが推奨されます。
- view_item: 商品ページの閲覧
- add_to_cart: カートへの追加
- purchase: 購入完了
これらのイベントをトラッキングすることで、顧客行動の詳細を分析し、コンバージョン率を向上させる施策を立案できます。
※参考:Shopify公式ガイド
Shopify × GA4のデータ活用術
GA4で得られたデータを活用する方法として、以下の施策が有効です。
- セグメント分析: 購買履歴や行動データを基に、顧客ごとのセグメントを作成します。
- マーケティング最適化: 広告キャンペーンの成果をGA4で追跡し、より高いROIを目指した調整を行います。
- A/Bテスト: ウェブサイトの改善ポイントを見つけ、テストを通じて最適なデザインや機能を特定します。
※参考:GA4での具体的なデータ活用方法
まとめ
ShopifyとGA4の連携は、Eコマースビジネスの成功に向けた重要なステップです。設定手順を正確に実行し、データを適切に活用することで、顧客の行動を深く理解し、ビジネスの成長を加速させることができます。これを実現するために、本記事の手順や参考リンクを活用し、まずはトラッキングコードの設定から始めてみてください。
Shopifyを活用したご相談はこちらへお問い合わせください。
参考文献
- Shopify Help Center: Setting Up Google Analytics
- Shopify Help Center: Migrating to Google Analytics 4
- Analytics Mania: How to Install Google Analytics 4 on Shopify
- Optimize Smart: Install Google Analytics 4 on Shopify
- Shopify Help Center: Tracking E-commerce Events Using Analytics